釣りをする人たちのマナーは良くなっていると言われています。
しかし釣り場になっている河川や海岸では、たくさんの釣り針・釣り糸が見つかります。
水中の石や流木に針・糸が引っ掛かって仕方なくであったり、うっかり落としたり、あるいは余った針や糸を放置したり・・・
それらはずっと自然界の中に残り、水辺で暮らす野生動物の命を脅かす危険な存在となります。
からまる
釣り糸は見えづらく細くて丈夫です。プラスチック製で、長期間腐りません。
野鳥の足やくちばしにからまると自分では取ることはできず、餌がとれなくなったり、危険から逃げられなくなります。
また、木の枝にからんでつながれてしまい命を落とす事もあります。
足や翼に強くからまると、その先がくさって取れてしまうこともあります。
刺さる
釣り針はその役目上、一度刺さると簡単には抜けない形をしています。
また、疑似餌などが付いていると餌と間違えて飲み込もうとして、クチバシや脚、顔などに針が刺さって抜けなくなってしまうケースもあります。針に糸が付いてるとさらに悲惨な状態となります。
救護連では、実際にどれだけ釣り針や釣り糸が川や海に残っているのかを知ることから始めました。
ポイントを決めて釣り針・釣り糸を拾い集める調査を数年にわたっておこない、その結果を数値化してグラフなどで見える化しました。
そして、釣り人に向けた「フィッシングショー」や鳥をテーマにした「ジャパンバードフェスティバル」では、 その結果をパネル展示などで発表し、クイズやアンケートを実施するなど、被害の実態を訴える活動を行っています。